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  • 幸福な老人と魚

3年ぶりのNew Album。幸福と言う美学は、色や感情、国境や人種も超える。


ALCOHOL AND PUBLIC HEALTHの4枚目となるオリジナルアルバム。その「幸福な老人と魚」はこれまでにない広いテーマと解釈を持った意欲作だ。全9曲もの収録楽曲が、目眩くアルバムの背景色を変えて行き、展開されるアプローチにALCOHOL AND PUBLIC HEALTHが本作で辿り着いた、多彩な世界観が光る。「幸福な老人と魚」ファーストトラック「游泳」は、ALCOHOL AND PUBLIC HEALTH史上最もパート数の多い複雑な展開を孕み、続く「チュニジアの魚」はこのアルバムの中で最も表面と内面のコントラストが強い。

どこを切り取っても、「幸福な老人と魚」の解釈はアングルを変え、新しいメッセージを発するが、全9曲のどれ一つもアルバムに欠ける事は許されない。先行で配信が成された「Silva is virgin」「DALI」「狂った果実」は、シングル曲として、独立した世界観として完成度を誇っている。それらがこの「幸福な老人と魚」に統合されたことで、バックグラウンドや左右の景色はまた異なった効果を醸し出す。制作期間約1年。ツアーやスタジオライブを重ねて辿り着いたALCOHOL AND PUBLIC HEALTHのセンス、到達点である。

「Silva is virgin」「DALI」「狂った果実」を含む全9曲を収録。
  • 01 游泳
  • 02 チュニジアの魚
  • 03 Silva is virgin 11th Single
  • 04 Rōjin
  • 05 It's Beautiful
  • 06 DALI 12th Single
  • 07 狂った果実 13th Single
  • 08 アフリカ象の灰
  • 09 幸福の民

  • 狂った果実 Music Video

  • 狂った果実 Teaser

  • DALI Music Video

  • DALI Teaser

  • DALI First Teaser

  • Silva is virgin Music Video

  • Silva is virgin Teaser

Vocal Daichi Minaguchi
このアルバムで見る世界観を共有したいのではなく、聴いた人それぞれに異なった景色や情景が広がれば。
テーマや解釈のアングルは広く、方向性とベクトルを絞って、とても濃いアルバムになりました。このアルバムで大切にしていたのは、何を伝えたいのかではなく、何を感じ取ってもらえるか。このアルバムで見る世界観を共有したいのではなく、聴いた人それぞれに異なった景色や情景が広がれば。そんな解釈のアングルを限定させない広いアルバムになっています。
Guitar Taishi Masuda
宗教的で神々しく、聴いたことのないような演奏や雰囲気を、アルバムを通して統一したかった。
このアルバムは普通の事は極力避けて変わった表現だったり変わった曲構成、演奏をとにかく突き詰めて仕上げた感じです。宗教的で神々しく、聴いたことのないような演奏や雰囲気もアルバムを通して統一したかったポイントです。アルバムを作っていくうちにアルバムの世界観も広がっていって自分でハードルをどんどん上げてしまったので編曲は正直しんどかったです。その分、繊細に作ってあるし、聴いてもらったら3年の制作期間が納得できる内容と思います。そんなこだわりまくったアルバムなので是非沢山の人に聴いていただき、色々と感じてもらいたいです。
Bass Yuki Kaneko
自分自身の美学を詰め込んだアルバム。
今回のアルバムは前作より深くそして自分自身の美学を詰め込んだアルバムです。やっとここまで表現出来たかと納得しました。アルバム全体ですと多分曲単位で好き嫌いが出ると思う程に一曲一曲の特色が強く、全て違った印象を受けると思います。しかしこのアルバムを聴き終えた時に全ての曲の必要性を感じると思います。不揃いのパズルのピースが一つの絵画になるのと同じ感覚です。
Drum Shota Arai
歌詞や演奏や表現の仕方、色々な所に耳を傾けて聴いてほしい。
今回のアルバムは世界観が広いイメージが強いです。シングル曲の傾向としてもそうですが、アルバム曲でその色が濃く深くなっています。ドラムの音もそれに合わせて広がりを強くしたり、あとは民族的な音を取り入れたり、重ね録りしたりしました。歌詞や演奏や表現の仕方、色々な所に耳を傾けて聴いてほしいです。

「幸福な老人と魚」Members Comment


01 游泳
  • Minaguchi≫ 贅沢な制作時間をもらい、目一杯のわがままを言ってやっと完成することができた曲です。
  • Masuda≫ 聴きごたえののある曲 地球。
  • Kaneko≫ アルバムの始まりにふさわしい沢山のものを複雑に詰め込まれた曲になりました。
  • Arai≫ 映画みたいな曲です。まさにこのアルバムの一曲目という感じです。
02 チュニジアの魚
  • Minaguchi≫ ファンタジーと現実感、相反する2つのテーマを詰め込みました。
  • Masuda≫ POPを皮肉った絶妙な曲 汚水。
  • Kaneko≫ 素直に明るくすごく万人受けしそうなメロディですがそれは皮肉です。
  • Arai≫ 演奏もメロディラインも爽やかな感じに仕上がっています。
03 Silva is virgin
  • Minaguchi≫ 多くのものに敬意を込めて、それで良い曲が出来たので満足です。
  • Masuda≫ 今のパブヘルらしい曲。パブヘルにしかできない 光。
  • Kaneko≫ この曲がなければこのアルバムのベースは完成しなかったと思います。
  • Arai≫ このアルバムでは一番聴きやすい綺麗めな仕上がりになっています。
04 Rōjin
  • Minaguchi≫ こういう曲をこのバンドで演れるから、自分にはソロ活動はいらないって感じます。
  • Masuda≫ 精神を不安にさせるような曲調 牢獄。
  • Kaneko≫ アルバムで一番ベースを聴いてほしい曲です。
  • Arai≫ マニアック濃度がとても濃い仕上がりになってます。まさにこのアルバムの曲です。
05 It's Beautiful
  • Minaguchi≫ ここ最近、自分の美意識を主張したくなる。これはその一環。
  • Masuda≫ 針の様に尖っていて攻撃的 。それでいてサビは広く壮大 賛美歌。
  • Kaneko≫ 神々しい、煌びやか、この曲のイメージはこういう言葉が相応しいと思います。
  • Arai≫ これまでにない神々しさ、広がりのある曲です。
06 DALI
  • Minaguchi≫ 絶望は希望。悲観的な歌に幸あれと歌いました。
  • Masuda≫ 繰り返されるリフが印象に残る 光と闇。
  • Kaneko≫ 単調ですがそこが良いと思います。
  • Arai≫ 厚みのある激しいサウンドで完成しています。
07 狂った果実
  • Minaguchi≫ 実体験を少し入れた所為で、何だか妙な気持ちになる曲。
  • Masuda≫ 歌詞がドラマチックでありロック調な演奏 深夜。
  • Kaneko≫ 個人的には一番エゴを出した曲になったと思います。
  • Arai≫ 今思えば、まさにこのアルバムに入る為のシングル曲でしたね。
08 アフリカ象の灰
  • Minaguchi≫ デモテープの最初の時にほとんど歌はついてなく、自分はただ演奏の良さに浸っていました。
  • Masuda≫ アルバムの雰囲気がよくでてて、このアルバムには絶対必要 民族。
  • Kaneko≫ ボーカルとギターがとても良いメロディを奏でる曲です。メロディ隊の仕事で一番好きです。
  • Arai≫ アルバムの中で一番メロディアスな曲かもしれないです。
09 幸福の民
  • Minaguchi≫ 見えない概念に、縋り祈るその思想について書きました。
  • Masuda≫ アルバムの核 宴。
  • Kaneko≫ 締めくくりで最大にして最高峰の曲です。衝撃がすごい。
  • Arai≫ アルバム最後の曲に相応しい仕上がりになっています。