前作「幸福な老人と魚」が完成して、そこから長期のツアー(「TOUR15 幸福な老人と魚」)を経て「Abnormes Odysse inn Fantasy」の製作が始まった。当初の心境は。
特にツアー(「TOUR15 幸福な老人と魚」)は長かったので、早く曲作りしたい気持ちというか、もうツアー後半部分から「Abnormes Odysse inn Fantasy」のギターフレーズを考え出したりしてましたね。スタジオでのセッションと曲作りやレコーディングではまた感覚が全然違ってたりするので、その辺は自然と切り替えができていましたね。
「Abnormes Odysse inn Fantasy」は今まで以上に掴み所がないと言うか、色が多いというか、収録曲も多い。
そうですね。「幸福な老人と魚」からの流れでだいぶハードルが上がっていたので、新しいアルバムを作り始めた時から簡単にできるとは全然思ってなかったです。丁寧に作っていったというのもありますが、特にブランクやアルバム作りの中断などがあったわけではないのに順当に作っていって気づいたら2年半も経っていましたね。完成してまとめて聴くとやっぱり前作とは差別化ができていて、前作「幸福な老人と魚」の曲は一曲も「Abnormes Odysse inn Fantasy」に入れられないなと思いました。それくらい色の強いアルバムというか個性的な曲が集まったなと思います。
完成させるのに苦労した楽曲は。
今回のアルバムの曲作りに関しては、ほとんど詰まることもなかったですね。いつもは必ずスランプに陥るんですが。ただ今回曲編成にはだいぶ時間をかけてて、「BLUE」と「Abnormes Odysse inn Fantasy」はデモ録りだけで5回ぐらいしてるので大変でした。