「Silva is virgin」が完成しましたが、長期ツアーの間一切の楽曲制作をしなかったので、前作から1年ぶりの新曲になりましたね。
カネコ|そうですね。元々計画では1年間くらい新曲を出さずにスタジオを回る予定だったんですが、正月に活動方針を話し合った時に新曲を作ろうってなって、制作を開始したのが「Silva is virgin」でした。すごく久々だったこともあって、デモテープを作った段階までは良かったんですが、最終レコーディングで何度もミスを重ねてしまいました。
「Silva is virgin」を聴いてみると、少なからずツアーの中で、カネコさんの感性や趣味趣向の変化があったのかなと思います。
カネコ|ツアーを通して、ベースにしか出来ない表現を模索した結果だと思います。弾いててこのアクセントはカッコいいとか、こういう音階が聴いてて気持ちいいとか、自分なりに感じて、ツアー中に少しずつ変わって行って、それで出た答えが「Silva is virgin」なんです。この曲はツアー中に変化した感性が形を成して今一番正しい感性になったという曲です。
カネコさんはツアー中のインタビューで、「もっと「贖罪」の世界観を掘り下げて行きたい」とおっしゃってましたが、「Silva is virgin」でそういった部分は受け継がれていたりしてるんでしょうか。
今回に関してはそことは少し違う感じです。"今回は"ね…。次回作に期待して下さい!
なるほど!「Silva is virgin」は、カップリングとして収録されているマッドスタジオでの一発撮りテイクも話題になりました。
カネコ|これに関しては「It’s A Wonderful World」がとても印象的でしたね。ギターサウンドで作り直す事でロック色がかなり強くなったと思います。「Niji」に関しては前にワンテイクのビデオを配信したり、ライブアルバムに収録されたりと、特に変わったアレンジも今回はありませんが、とにかく露出が多いですね。多分ダイチが「Niji」という曲が好きなんだと思います。自分も好きですけどね(笑)。
「It’s A Wonderful World」のベースに関しては、イントロやギターソロなどの新しいアレンジ部分が、原曲と異なり歌うようなベースラインになっていて印象的でした。
カネコ|そうですね。こういうメジャー調の曲は、メロディ付けてもいい感じになりますからね。「It’s A Wonderful World」の世界観にぴったりだったと思います。
「Chemical Fiction plan」から2年、ツアーでも演奏されなかった「It's A Wonderful World」を今回再びプレイすると言うのはカネコさんにとって印象深かったのではと思います。