Last Update 24/1/7
INTERVIEW
通り道を変え理想を追い続けた10年
アライショウタ
INTERVIEW
アライショウタ「通り道を変え理想を追い続けた10年」
バンドを始めて10年、理想を追い続け今完成される「Rita」。
- 現在はアルバム製作の真っ只中ですよね。
- アライ|はい。アルバムを1つまた1つと越えていく度に、新境地に入って行くのが楽しくて仕方がないですね。もちろん今回のアルバムも例外ではないです。だからとても今充実しています。
- 前作「Chemical Fiction plan」完成から間を空けずに「Rita」へ取り掛かったそうで。
- アライ|まったく間を空けなかったですね。恐らくメンバーもアルバムのイメージが少し前からある程度浮かんでいたのではないかと。だからこんなに間髪いれず、しかも良いテンポで曲作りが進んでいるのではないかなと感じます。
- それこそ「Chemical Fiction plan」ってすごいアルバムだったと思うんですよ。それはリスナーにとってもアライさんにとっても。
- アライ|はい。
- つまりやり尽くした感があったんじゃないかと。
- アライ|アルバム完成当初は本当にやり尽くした感覚を感じていた部分があったのは間違いなかったのですが今回のアルバムの雰囲気もまた、これまでになかったものなのでその新しい感覚の中で意外にも「まだまだあったんだな」と痛感しましたね。当然の事なのかも知れませんが音楽の世界はやはり奥が深いと感じました。
- 戸惑いとかはありませんでした?だって色んな可能性を出し切った「Chemical Fiction plan」からすぐ違うものを作ると言うのは。
- アライ|そう思うじゃないですか。そうじゃなかったんです。出し切ったという感覚の後に、もしもまた同じような路線、もしくはこれまでにあったかのような路線での曲作りが始まっていたのなら行き詰っていただろうとは思いますが、まだこんな方向もあったんだなぁと気づかされました。これからもまだまだこういう感覚にであって行くのだろうなと思います。
- パターンってあるじゃないですか、よく「ああ、アライさんっぽい」みたいな。そういうのを置いてってどんどんなかったパターンを組み入れて行ってますよね。
- アライ|そうですね。今までになかった雰囲気の中にいればやはり自然と今までにないパターンが出てくる場合もありますし。あるいは今までのパターンで対応しきれなくなって、壁にぶつかってなんとか作り出したり。色々ありますが今回のアルバムは自然に出てきた方ですね。ただ頭の中にはパターンが出来上がっていても体がついていかないって事もありますけれども…(笑)。
- もう歳ですか(笑)。来年でアライさんが高校入学からバンド(BLACKα)を結成されて10年になりますが初めからオリジナル曲でドラムを叩いてたんですよね。
- アライ|もうそんなに経つんですね。初めからオリジナルでした。高校時代には色々他のバンドでコピーなどもやっていましたが、BLACKαからALCOHOL AND PUBLIC HEALTHを通して、完全にオリジナルのみの方向でしたから、今考えると恐ろしい事ですね(笑)。
- 最初からオリジナルって、ゼロから自分で作るんですもんね。
- アライ|はい。初心者の素人がよくやっていたなぁと思います(笑)。
- BLACKαの頃って音楽的に言うと一直線だったような気がします。だからアライさんのドラムも自分のパターンを何度も塗り替えて行ってましたよね。
- アライ|あの頃もあの頃で色々やっていたような感覚でしたね。
- そしてパブヘルになって自身のドラムに対する意識の変化とかありました?
- アライ|ん~。今思えばずいぶん変わったとは思うのですが、スローテンポで変化していってる感じですね。でも個人的にはALCOHOL AND PUBLIC HEALTHになって、パッと大きく変化したという感覚ではなかったです。
- でも今振り返ると全然違いますよ(笑)。
- アライ|そうなんですよね!あの頃使っていたドラムと今のドラムが違うっていうこともあるとは思いますけど、音楽性が変わっていった影響が大きいのではないかと思います!
- つまりアライさんのやりたいドラム、目指すドラムと言うのは変わったんでしょうか。
- アライ|変わった…というか多分終着点は同じなんだけれども、通り道が変わってるみたいなイメージですね。最終的に目指す完成像は変わってはいないけれども、アルバムの方向性に応じて新たな技を取り入れていっている感じです。
- そういうのが「Rita」に組み込まれていると。
- アライ|はい。演奏面でも今回のはまた新しいものが組み込まれています。それだけに失敗を重ねたりミスを連発してしまったりと、色々な苦労もありました。でもそういうのを重ねてレパートリーも増えていきますしね。スタジオでも楽しめるような曲も今回のアルバムには多いから早くスタジオに出向きたいです。
- では最後にアライさんにとって「Rita」はどんなアルバムになりそうでしょう。
- アライ|今製作中のアルバムですから、まだ多くを語りたくないのですが今回のアルバムは汚れちまってる感じですね。キレイじゃない。汚れちまった感じです。受け付けない人は多いかも。是非色々な方に聴いていただいて、反響を聞いてみたいですね。
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