Last Update 24/1/7
INTERVIEW
全部違うという意味で統一感があるアルバムに出来れば
マスダタイシ
INTERVIEW
マスダタイシ「全部違うという意味で統一感があるアルバムに出来れば」
「Chemical Fiction plan」を作り続けた1年。アルバムは完成間近だ。
- まもなく「Chemical Fiction plan」が完成と聞いています。
- マスダ｜そうですね。そろそろ完成しますが、まだギリギリまで作っています。今回のアルバムはやることが多くて大変です。
- やる事が多い?
- マスダ｜自分のギターの音作りももちろんそうですが、曲のマスタリングが以前よりもこだわっていて、1曲1曲丁寧にマスタリングして、新しいことも取り入れながら製作しているので以前よりも時間がかかってます。
- なるほど、例えば前作「インフェルノフェイク」ではギターも含め全楽器の音を統一してましたが今作「Chemical Fiction plan」は違う?
- マスダ｜サウンドは全部違いますね。「Chemical Fiction plan」は同じものがないって所がキーワードになってます。それは、今言った楽器の音でもあり、曲調もそれぞれ全部違うんです。「インフェルノフェイク」はアルバム全体に統一感があったアルバムでしたが今回は全部違うという意味で統一感があるアルバムになっていると思います。違う音や違う曲調でも不思議とアルバム全体を聴いた時に1つのものが感じ取れるようなアルバムに出来ればなと思い作っていました。
- すごい試みですよね。マスダさんはアルバム製作期間内にギターを新たに買われたと聞きましたがそれはやはり今までの機材、ギターでは出せなかったサウンドを求めて、と言う事でしょうか。
- 今回新しくSGゴシックを買いました。ギター買った理由は曲によってギターを使い分けしたかったからです。そのおかげでだいぶやれる事の幅が広がりましたし、使い分けすることで自分の表現したい音により近づけるようになりました。ヘヴィな曲とバラード曲では出す音が全然違うので、エフェクターの調整だけでは対応しきれなかったんですよ。特に今回のアルバムはギター2本ないと出来なかったと思います。
- まず先行してアルバムから配信された「愛してる」ですがあれは実際ほとんどギターの演奏がないですよね。それでもマスダさんの存在感が非常に印象的でした。
- マスダ｜本音を言えばもっとギターを入れたかったですが、曲全体の雰囲気やバランスを考えてギターの演奏を極力自制したような感じです。だから少ないパートでも存在感が出てると言われると嬉しいですね。少しの演奏でも目立ち方はあるんだなって。だから「愛してる」に関しては逆にほとんどギターを入れないでよかったなと思います。
- 「愛してる」に関しては苦労なくギターを入れられたんでしょうか。
- マスダ｜レコーディングはだいぶ苦労しました。この曲自体ドラムもほとんど入ってなくてスローテンポでほぼベースオンリーなんでミスが目立ちやすいんですよ。しかも今回は音のマスタリングも考えて別取りでレコーディングしたのでかなり神経をすり減らしました。50回ぐらいやり直してやっと完成しました。
- すごいですね(笑)。そういった集中したスタジオでのレコーディングが一年以上ずっと続いてましたが精神的に折れそうになったりしませんでした?
- マスダ｜特に今回は細かな作業も多かったですし正直折れそうにもなりましたが、アルバム完成に向かって頑張りました。
- ですよね(笑)。アルバムが完成したら久しぶりのスタジオライブとか考えてますか?
- マスダ｜まだ具体的に予定は立っていませんが、必ずこのアルバムのスタジオライブはやりたいです。
- 楽しみにしてます!
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